GUIDE
医療機関を受診する際、その動機のほとんどが、”痛み”です。
なかでも、整形外科を受診される患者さんでは、さらにその割合は多くなります。
近年では、慢性疼痛の診療が飛躍的に進歩し、多くの痛みに対する薬剤も開発されていますが、
それらの薬物治療だけに止まらず、当院では様々な”痛み”へのアプローチを行っています。
当院では、リハビリテーションに力を入れており、理学療法士は 12名在籍しており、うち1名は鍼灸師資格も有しており、多角的な視点から痛みの除去を図ります。
“痛み”が、一定期間続くと、初期の痛みとは別の二次的な痛みも生じやすくなります。関節の痛みを避けるような動作をしていると、本来働くべき筋肉が使われず、血流障害・柔軟性が低下し、慢性痛が生じます。また、周囲の筋の緊張が他の筋肉や関節にストレスを与え、さらなる痛みを引き起こす悪循環が生じます。
リハビリ治療では、この様な悪循環を断ち切るべく、筋肉や関節、行動や動作に対しする徒手療法や自主的な運動の指導、物理療法を行い、”痛み”の緩和を図ります。
今までのレントゲンやMRIなどの画像検査だけでは原因不明であった疼痛に対して、超音波ガイド下での新しい手技が注目されています。異常な『結合組織』や『Fascia』といった、 ”痛み” の原因・ターゲットが提唱され、それらに対するハイドロリリース(Hydrorelease)、ファシアリリース(Fascia release)などの手技が行われています。
当院でも超音波装置を導入し、痛みの原因の検索、およびそれらに対する超音波ガイド下での治療を積極的に行っています。これまでの治療では、改善が困難であった 肩こり、腰痛、筋肉痛、神経症状などのさまざまな運動器の症状に対して有効な場合があります。
超音波診断装置
SONIMAGE HS1
コニカミノルタ株式会社
エコーガイド下注射治療
病的な状態以外に、「うまく身体が使えていない・もしくは使う筋力が落ちている」状態によって、痛みの症状が出ることもあります。
整形外科の外来では、どうしても注射や投薬がメインとなりがちですが、身体の使い方の改善や筋力の増強によって改善する症状も多く認めます。
筋力が落ちて「ずっと前からあちこち痛い」と悩んでいる年配の方にもご利用いただける
痛みの緩和や、良好な状態を長く維持していくための運動の継続が大事になってきますので、リハビリ治療だけでなく、自主的なトレーニングを希望される方のために、当院では併設の 『メディカルフィットネス OXY』の利用も可能です。
施設の利用にあたっては、医師や理学療法士とOXYスタッフが連携し、状態に応じた適切な運動の提案をすることで、より高いQOL(生活の質)の向上を目指します。